怪我との向き合い方

なぜ怪我を繰り返してしまうのか 根本的な理解に向けて【前編】 | Multi Sport Laboratory       サッカーだけに限らずスポーツをやっていれば必ず怪我はする。スポーツにけがは付き物だとよく言われている。だから怪我をするのはしょうがない。もちろん怪我をしないためのことはしなくちゃいけない。ストレッチ、クールダウン、練習後のケア、食事など怪我を予防する方法はたくさんある。今回はやれることをやっていたが怪我をしてしまった。ということを前提に書いていく。

 

自分自身高校三年間怪我で悩んでいた期間がすごく長かった。二年生の時には一年間怪我をしておりサッカーがずっとできていなかった。スポーツをして怪我をしたときにやはり大変なのは、メンタルの維持だろう。これは本当に大変だった。特に子供や、学生は経験もないし、どうやってメンタルを維持すればいいのかがわからない。自分自身もそうだった。サッカーができない。自分は試合に出れない。でもチームは勝ってる。この時が自分にとってすごく辛かった。今だったら、自分がけがをしていてもチームのためにサポートをしたり応援したりするだろう。ただ当時は、自分がやってやる。自分が変えてやる。という気持ちを強く思っていたので、自分が必要とされてないと感じてすごく苦しんでいた。

自分が長い期間怪我をして、学んだこと、感じたことはほとんどの怪我は治る。ということ。もちろん治らない怪我をしてしまう場合があるが、ほとんどはそのような怪我はしない。よく言われる、前十字靭帯断裂という重症な怪我であっても必ず治ってサッカーに復帰できる。そういう選手たちはたくさんいる。経験したから言えることだけど、怪我をしても焦る必要はない。

学生はプロと違い、時間が決められているがもし学生の時に大怪我をして試合に出れないとなっても、そこはもう振り切って次のステージの準備を始めたほうがよっぽどいいと思う。自分は復帰することだけを考えていたけど、次のステージのことまでは考えていなかった。今思うと、怪我の期間中にもっとやれることやっとけばよかったと思う。ただ、怪我をしてた当時は気が気じゃなかった。

 

 自分がけがの期間中にやっていたことは、まず筋トレ。復帰したら誰にも当たり負けしない体を作ることだけを考えひたすらやっていた。後は試合をいつもよりたくさん観ていた。サッカーというものを勉強し、いわゆる戦術を勉強していた。後は自分と同じポジションの選手を観て参考にしたり、自分が試合に出た時のイメージをしていた。本もこの時期くらいから読み始め、今となっては趣味になった。サッカーに関する本や、自己啓発系、メンタル系などの本よ読んでいた。

 

自分はこの時期があったおかげて人として強くなったと感じている。忍耐が物凄くついたし、辛いこと、苦しいことに対しての気持ちの持ちようなどを学び、少し大人になれたと思っている。もちろん当時は本当に苦しかったし辛かった。でも今はあの時期があったからこそ、成長した自分がいるなと確信している。おきてしまったことは受け入れるしかない。じゃあその時何ができるか。何をすべきか。これはスポーツをして怪我した時に限った話だけではない。